友人や職場の集まりで、急に「今度ボウリング行こう!」と誘われること、ありませんか。
そのとき意外と多いのが、「靴ってどうするの? なんでもいいの?」という疑問。 服装は動きやすければなんとかなるけれど、靴だけは意外とルールがあり、うっかり普段履きで行ってしまうと当日困ることになります。
実はボウリングの靴は、プレイのしやすさだけでなく安全面にも直結する重要なアイテム。
この記事では、初心者が靴選びで失敗しないための知識や、レンタル・購入の判断基準、さらに現場で役立つちょっとしたコツまでまとめてご紹介します。
ボウリングの靴は「なんでもいい」のか?
結論から言えば、残念ながら“なんでも”よくはありません。
なぜなら、ボウリング場の床やレーン手前はとても滑りやすく加工されており、普通のスニーカーだと摩擦が強すぎて動きが止まったり、逆に靴底が合わずに思わぬ方向へ滑ってしまう危険があるからです。
専用シューズの構造
ボウリングシューズは、左右の靴底が異なる素材で作られているのが特徴です。
- 投げる方の足(右利きなら左足)は「滑るソール」
- 反対の足は「止まるソール」
この組み合わせによって、投球時に自然なスライドと安定した踏み込みが可能になります。
初心者ほどこの補助が重要で、普段履きだとフォームが崩れやすく、足首や膝への負担も大きくなってしまいます。
レンタルシューズのメリット・デメリット
ほとんどのボウリング場には、受付ですぐ借りられるレンタルシューズがあります。
初めての人や、年に1〜2回程度しか行かない人なら、レンタルでまったく問題ありません。
メリット
- 初期費用が不要
- サイズ交換がその場ですぐ可能
- 保管の必要なし
デメリット
- 衛生面が気になる場合も(靴下は必ず着用)
- 長期的に見るとコストが高くなる可能性
- デザインの選択肢はほぼない
マイシューズを持つメリット・デメリット
月に数回以上行く人や、スコアアップを本気で目指す人は購入がおすすめです。
メリット
- 常に同じフィーリングで投げられる
- 足にフィットするため疲れにくい
- 清潔に保てる
デメリット
- 初期費用が必要(初心者用で3,000〜5,000円程度)
- 持ち運びと保管が必要
コスト比較
レンタルが1回400円の場合のシミュレーションです。
年間プレイ回数 | レンタル費用 | マイシューズ費用 | 元が取れる期間 |
---|---|---|---|
年2回 | 800円 | 約5,000円 | 不要 |
年6回 | 2,400円 | 約5,000円 | 約2年 |
年12回 | 4,800円 | 約5,000円 | 1年ちょっと |
このように、年10回以上行くならマイシューズがお得になる計算です。
靴選びの具体的ポイント
- サイズ感 足の中で動かない程度のフィット感。ただし長時間履いても圧迫しすぎないこと。
- ソールの状態 滑る面と止まる面の摩耗具合を確認。購入時は左右で違う素材か要チェック。
- 軽さと通気性 蒸れ防止と疲労軽減のために重要。合皮でも通気孔があるモデルがおすすめ。
靴以外にあると便利な持ち物
- グリップ付き靴下
- 動きやすい服(ストレッチ素材のパンツが理想)
- リストサポーター(手首負担軽減)
- ハンカチやタオル(手汗対策)
これらを揃えると快適さがぐっと増します。
初心者がやりがちな失敗例
- サイズが大きすぎて投球中にズレる
- 紐をしっかり結ばずにフォームが崩れる
- 靴底を濡らしてしまい、スリップ事故につながる
特に濡れた靴底は非常に危険。飲み物をこぼした床や、トイレ後などは必ず靴底を拭きましょう。
まとめ:靴選びは安全と上達への第一歩
ボウリングは誰でも楽しめるスポーツですが、靴選びを軽視するとケガやフォームの乱れにつながります。
初めはレンタルで気軽に始め、ハマってきたらマイシューズにステップアップ。
あなたの足に合った靴が、きっとボウリングをもっと楽しくしてくれます。